みしょのねこごや

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最新の日記 - 2016.06.26

UK referendum から

先日,UK referendum についての観察について書いた。それは現状の観察であって,今後どうなるのかについては記述しなかった。というかその時点ではそこまで頭がすすんでいなかった。

その後,寝る前に少し考えて,それを Twitter に書いた。そういうわけなので,昨日の日記の論旨を踏まえて,ここにまとめておくことにする。なにより時間が無いので速を高めて書きます。


Twitter での思考の流れを読んでもらえればもうわかると思うのだけれど というか未来予想図なのでそれでわからなければわからないだろうからみなさん各自で考えてくださいという感じなのだけれど, このままでは les hommes の定義を縮小するか droits を制限するかしかない。このままで無くするには,innovation によって「あれ」をなんとかするしかない。

「あれ」というのは食べ物と energy の奪いあい,あるいは現代ではそれをごまかすために「富の再分配」などと呼ばれる行いのことで,少なくとも食べ物と energy (正確には,利用可能な energy)には限りがある。完全に富を再分配したとしても飢餓によって死ぬ人間が出てくる。従ってそれをなんとかするような innovation を生み出すしか無くて,そうでなければ les hommes の概念が縮小される,つまり殺し合いになる。

どうやればいいのかなんて僕は知らないし知ってたら今頃大金持ちなんだけど,それでもわかることがあって,それは innovation を行うには人間の知能を発展させねばならないということです。人間の知能を発展するにはいくつかのやり方があるのだけれど,最も効果の大きいのが「脳をくっつける」というものである。現代の科学業界を見てわかるとおり,人類知というのは集合知の形で発展しているので,それを加速させればよい,ということだ。

そもそも脳細胞をたくさんつなげたら脳になるのだから,脳をたくさんつなげるとこれまた 1 つの脳になることは自明である。自明すぎて誰も触れないのだけれど,しかし科学や技術はそのような「巨大な脳」によって進んできた。1 人の人間では考えきれないことを collaboration 「共に働く」によって考え,生み出してきた。そういうわけだから,殺し合いを回避するには脳をつなげなければならない。

そのための手段が internet であり,あるいは「移動の自由」である。


"Remain" の側が果たしてそこまで考えていたのかというのはわからないけれども,もしかしたら EU という supranationalism の背後にはそのような思想があったのかもしれない。もちろん先日も書いたように壁をなくすことには諸問題があって,それは社会制度を作る人たち(あるいは「脳」のなかでそういう繊細な処理を担当する部分)にやってもらうしかないのだけれど,そういう前提に立てば,「殺し合い or 壁破壊」という選択肢になって,あとは思想の問題で,殺し合いか innovation かを選択すればいいんじゃないかと思う。


そういうわけだから今回の UK leave は「殺し合い」の側への投票だったのだと思う。,彼は思考の速が高いのでどういう考えなのかは読み取れないのだけれど,少なくとも結論は一致していて,殺し合いまでの「時計の針」は進みましたね,ということになる。

もちろんそれが民主主義の結論ならば,それは「巨大な脳」の(現状における)最善の判断だった,ということで,そしてもちろんその原因は,「脳のなかでそういう繊細な処理を担当する部分」が十分に繊細な処理をこなせなかった,ということなのだろうけれども,現実として時計の針が進んでしまったわけなので,さてじゃあ僕は何をするのかな,ということになる。


これを Twitter で端的に「カネ vs 知識 vs 武力の三つどもえ」と書いた。

なにより残念なのは,今回の leave の原因は(僕が考える限りでは)「カネの壁にも知識の壁にも守られていないために国境の壁が破壊されると困る人たち」なのだけれど,そういう人たちこそが「殺し合い」の場で真っ先に殺されるわけで,将来の自分を消費することによって現状を回復させようとする運動なんだろうなあ,という感になる。高齢者は「将来」がないから leave に投票しがち,みたいなことは言えるけれども,しかしそれら高齢者には子孫という「将来」があるわけで,「連結された脳」の観点から,そういう議論は展開しないことにする。

「殺し合い」になって困るのは,まだ壁を築けていない人たち,つまり若かったり,お金がなかったり,知識がなかったりする人たちで,そういう人たちにとっては生きづらい世の中になりそうだな,という気がする。とまで書いたところで自分の周りにある「壁」を見ると……。




それとももしかしたら leave の側の「集合知」が正しくて,brexit しても innovation は起きて「殺し合い」は回避されるかもしれないのだけれど,まあそのあたりがこのような「定性的将来予想」の限界なのですね。


これらは(先日の日記も含めて)「定性的予想」であって,さまざまな近似をしている。つまり鳥瞰図であり,とりわけ \(\Delta t \to 0\)の極限をとっているという近似は大きい,ということを付け加えておく。

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更新履歴

2015.06.22
English ver. と日本語版を統一,いろいろ再構築。
2014.03.22
OSX Mavericks で ROOT を GCC で compile する話と,あと自己紹介のとこをアップデート。
2013.02.22
Physicsに博士論文を掲載
2012.08.06
Physicsに夏の学校での発表の資料などを追加。
2012.07.26
Physicsに新しい論文の情報を追加。
2011.10.04
Physicsに新しい論文の情報を追加。
2011.02.14
PhysicsのComputingのところを整理。
2010.05.12
Physicsに「参加した研究会」を追加。
2010.03.23
自己紹介を書き直したよ
2010.02.08
修論が完成したので載せました!
2008.03.09
Designをちょっと変更などした。
2008.01.14
Contents Management Systemを作った。
2007.09.06
こっそり本棚を作ってみた。
2006.04.01
April fool☆
2005.04.24
日記に,2005年01月02月のを追加。それ以前はまだ整形が終わってません……。
2005.04.15
Top pageの一番上の"since"が間違ってた!!!ので訂正!
2005.04.12
日記に,comment機能を実装。Trackback機能を拡張。
2005.03.28
Cetera』を開設。
2005.03.26
Top pageの『ごあいさつ』を,削除。(特に存在価値が無かったためw)
2005.03.21
Designを一新!!